大麻山は鳴門市にある山で標高538m、別名「弥山」、「十八山」。「大麻さん」とも呼ばれる。讃岐山脈に属し鳴門市最高峰で大麻比古神社の奥宮が祀られる山である。
山頂直下には「真名井の水」という名水も湧き出している。頂上からは北に瀬戸内海、南に徳島平野が一望でき大麻山一帯は大麻山県立自然公園に指定されている。 また、近くに鳴門市ドイツ記念館があり第一次世界大戦時に、四国にいた約1,000名のドイツ兵俘虜が1917年から約3年間、大麻町の板東俘虜収容所で過ごし、地域住民との間で様々な文化・技術交流が生まれ、特に建築ではドイツの高度な土木技術により石造りのドイツ橋、メガネ橋が大麻比古神社境内に現存している四国100名山の一座である。
そんな大麻山に梅雨の晴れ間に登ることとしたが、奥宮へ行く案内板には「約2km、90分」と表示があり、これは約2,000段の階段を直登した場合で、梅雨時期で蒸し暑く、風のない状況下では「熱中症」が心配されるので、リーダーの判断で登りは右の巻き道を緩やかに登っていき、真名井の名水で喉を潤した後に奥宮へ向かったので比較的楽に登れたと体感できた。その後ビューポイントである四国電力77番鉄塔まで降りていき東に大坂峠越に引田の町並み、西に鳴門海峡を感じながら昼食にした。
その後、下山で本来の参詣道である階段を使って降りていったが、登ってくる人々の顔を見ると相当に疲れているようであった。実際に階段は長く踏面が狭く、段差が大きい所が多々あって気を引き締めながら降りないと怪我をすると容易に分かった。
山行時は平日の水曜日であったが多くの登山者とすれ違い、統計によれば1年を通じほぼ一定割合で登山者がいる人気のある山と分かった。なお、次回は冬に挑戦したいと思っている。
Y.H